>>Introduction
>>Check!!
>>Side-1
>>Side-2
>仕事の筈が?
>内職商法の掟
>3人のターゲット
>悪徳手口LineUp
>求人広告攻略術
>>Side-3 |
2001年(平成13年)6月1日に「特定商取引に関する法律」が施行されてからというもの、内職商法業者の立場は弱体化の一途を辿っています。うまい言い逃れ方法をあみだせぬままとうとう倒産に追いやられた業者もあり、内職商法でガッポリ儲けようと考えていた業者たちは今、法律の網目を掻い潜る方法を必死に模索しています。
今後どんな裏技をあみだすか注目しなくてはいけませんが、これまでの手口を知っておくのは基本中の基本。騙されないための最低限の予備知識として、典型的なものをひととおり知っておきましょう。
1.ファーストコンタクト |
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求人広告で消費者側に電話なり資料請求なりさせるか、勧誘電話のどちらかです。
求人広告の媒体は多岐にわたっています。新聞の折込求人チラシ、主婦向け雑誌の「在宅ワーカー特集」等の巻末広告、インターネットの求人掲示板、“在宅ワーカー”“SOHO”といった主旨のサイトの掲示板やメーリングリストなどに、あたかも「求人」のような顔をして載っている場合が多いです。これについては、別途詳しく解説します。
電話勧誘の場合、ある日突然、頼んでもいないのに「在宅でのお仕事に興味はありませんか?」といった電話がかかってきます。懸賞応募で「主婦」に丸をうった人のリストや子供の学級名簿、ビデオレンタル会員名簿などが流出して、こうした業者の勧誘先としてリストアップされている場合が多いです。 |
2.仕事斡旋の条件 |
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「MOUS検定に合格することが仕事斡旋の条件です」というように、有名な資格試験の合格を条件にするケースが多いようです。この場合、「その資格、もう持ってます」と言うと、「あ、そういう人は対象じゃないので」とそそくさと電話を切る業者がほとんどです。
業者の独自のレベルチェックを設けている場合もあります(資格試験と社内レベルチェックの二段構えも多いようです)。「レベルチェックに合格すれば仕事を与える」というパターンと「レベルチェックでランク付けして、そのランクに合わせた単価の仕事を斡旋する」というパターンがあります。なにせ合格・不合格もランク付けも、やるのは業者自身ですから、業者側に都合の良い試験結果になるのは間違いありません。
中には、売りつける通信教育の課題提出を、このレベルチェックの代わりにしてるところもあるようです。 |
3.費用発生の名目 |
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大抵の場合は教材です。資格試験に合格するための教材、社内のレベルチェックのための教材等、仕事の斡旋条件にからんだ教材を買わせます。「市販の教材で勉強して受けます」という反論は通用せず「うちの教材で勉強していただくのが条件です」ときます。
また社内の試験費用として、比較的小額を取る場合もあります。小額詐取を狙った詐欺のため、費用だけ巻き上げたらろくすっぽ試験も行わずトンズラ、というパターンが多いようです。
また、物ではなく、サポート費用と銘打ってる場合もあります。「毎月の経費」という名目の場合もあります。ですが、サポート料や経費でローンを組める筈もないため、大抵の場合、用途不明なCD-ROMやパソコンを高額で購入させてローンを組ませます。 |
4.共通する理論 |
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収入を得るために契約する筈がお金を払う。冷静に考えれば明らかに無茶苦茶なこの話を納得させるために、業者は次のような理論を展開します。よく覚えておきましょう。
一括で払うのは大変ですが、ローンにすれば、月々○万×千円です。あなたなら月に3〜4万は確実に収入がありますので、ローンを支払っても残り△万円の収入になります。ほとんどの人が契約から3ヶ月で仕事に入ってますから、ローンの引き落としが始まる頃にはちゃんと収入があるわけです。ね、あなたの懐は全然痛まないでしょ?
一瞬「そうよね」と思ってしまいそうな、よく出来た論法ですが、「仕事が来る」という大前提が崩れたらどうなるでしょう?
第一、仕事が来たとしても、正当な労働報酬の搾取に他なりません。 |
5.どんな未来が待ってるか |
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灰色もしくは黒色の未来が待ってます。
・資格試験に合格できない→当然仕事が来ない。でもローンの返済は続く。
・(資格は取ったけど)レベルチェックが何故か合格しない→仕事が来ないけど、ローンは続く。
・仕事は来たけど約束の収入とは大違い→収入<ローン返済となり、結局持ち出し。
・メールしても返事は来ないし、電話も出ない→仕事の有無の打診も出来ないままローンは続く。
中には、斡旋期間を1年に限定し、合格しようがしまいが1年経ったらはいサヨウナラ、という業者もいます。 |
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